雛人形、いつ出していつ片付ける?、並べ方は?

雛人形

 ひな祭り、と言えば雛人形ですが、知人や親戚から「飾り方が違う」と言われたことありませんか?。特にお内裏様とお雛様の並べ方。この並べ方には一応決まりがあるのですが、実はその決まり、京都をはじめとする関西の一部と関東では違います。

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 雛人形を出す日、つまり飾る日はいつが良いのかと言うと、これには特に決まりはありません。と言って、余り早くから飾るのもおかしいので、節分が終わってから雛祭りの1週間前くらいまでに飾れば良い、と思って下さい。

男雛と女雛の並べ方

 雛人形を出したら当然飾ります。重要なのは、最上段に飾る内裏びなの男雛と女雛。それぞれ天皇、皇后(正しくは親王と親王妃)を表します。後ろには金屏風を立て、両脇にぼんぼりと、二人の間には桃の花をさした瓶子(へいし)をのせた三方(さんぼう)飾りを置きます。

 ここで問題になるのが男雛と女雛の並べ方です。どちらが右で、どちらが左なのか?。

 

関東と関西の違い

 これは京都をはじめとする関西の一部と、関東で違います。関東では向かって左側が男雛で右側が女雛、京都と関西の一部ではこれが逆になります。

 何故かというと、古来日本では左の方が位が高い”左方上位”の考え方があったからです(そのため、右大臣より左大臣の方が格上)。この左方上位、飛鳥時代に中国(当時は唐)から伝わったものです。

 ですので、当初は男雛の右側に女雛が配置されていました。ひな祭りは女子のお祭りで主役は女子ですが、元々貴族の間で始まった祭り。左方上位のしきたりを無視して、配置を逆にする事は許されなかったわけです。

 ところが、明治維新以降になると配置が逆転します。西洋では右が上位で、近代化を進める日本も西洋式に倣ったのです。天皇皇后両陛下の並びも、それまでの左方上位から改められました。この変化が雛人形にも反映され、現在に至っています。

 それでも、京都と関西の一部では昔ながらのしきたりに従い、左方上位の並べ方をしています。

 なので、一般的には「向かって左側が男雛で右側が女雛」で、逆に並べている家があったら「あ、この家は昔のしきたりで並べてるんだ」と思えば良いでしょう。

 参考:雛人形の飾り方と並べ方 | 株式会社吉徳

 

お内裏様とお雛様は間違い

 ちなみに、男雛と女雛を「お内裏様とお雛様」と呼ぶのは間違いです。男雛と女雛を合わせて「内裏様」が正解。この間違いが広まったのは、童謡「うれしいひなまつり」からです。サトウハチロー作詞の有名な童謡で、昭和11年にレコードが発売され「お内裏様とお雛様」は、すっかり定着しました。しかし、本人もこの間違いを気にして、晩年までこの曲を嫌っていたと言われます。

 参考:うれしいひなまつり – Wikipedia

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雛人形の飾り方

 では、二段目以降を簡単に。

 

二段目

 二段目には、宮中に仕える女官をあらわす三人官女が並びます。

 三人官女には、立ち姿の官女が二人と座姿の官女が一人の場合と、逆に立ち姿の官女が一人と座姿の官女が二人の場合があります。

 前者の場合は座姿の官女を中央、後者の場合は立ち姿の官女を中央に配置します。

 

三段目

 三段目は、能のお囃子を奏でる5人の楽人をあらわす五人囃子(ごにんばやし)。向かって左から「太鼓(たいこ)」、「大皮鼓(おおかわつづみ)」、「小鼓(こつづみ)」、「笛」と並び、そして「扇」を持つ「謡い手」を右端に置きます。

 

四段目

 四段目は、武官を表す随身(ずいじん)を飾ります。随身は向かって右が通称左大臣で年配者、左が通称右大臣で若者。正しくは近衛中将または少将ですが、顔が両方とも同じ場合は、黒い衣裳の人形を右におきます。

 

五段目

 五段目には、仕丁(してい、しちょう)または衛士(えじ)と呼ばれる従者を表す3人組を飾ります。この3人、怒り、泣き、笑いの表情から、三人上戸(じょうご)の別称もあります。

 3人はお内裏様のお供で、沓台(くつだい)を持つのが男雛の履物を預る係、日傘をかざしてお供する係、雨をよける丸い笠(かさ)を竿(さお)の先にのせてお供する係です。

 配置は沓台を持つ仕丁を中央に、向かって左の仕丁は台笠を、右の仕丁には立傘をもたせます。

 

六段目と七段目

 六段目と七段目の飾りに、はっきりした決まりはありません。メーカーによっても違いますが、お化粧道具であったり箪笥(たんす)であったり、食器のこともありますし、お駕籠や御所車が置かれる事も多くなっています。

雛人形の片付け

 祭りの日が終わっても雛人形を片付けないと婚期が遅れる、という話を聞いたことがあると思います。これは昭和初期に作られた俗説と言われ、元々旧暦の3月は梅雨が間近であるため、「いつまでも出しておくと人形にカビが生えたり虫に食われる」、のが理由だとする説が有力です。

 また地方によっては、「後片付けも出来ないようでは嫁の貰い手も現れない」という、躾の意味があると言われます。

雛人形は何歳まで飾る?

 雛人形は何歳まで飾るのか、と言うと、これも特に決まりはありません。昔は結婚した女性が、嫁ぎ先に雛人形を持参して飾る習慣もあったと言いますから、結婚後に飾ることも特に問題ではありません。各家庭で区切りを決めれば良いでしょう。

雛人形の供養

 役目を終えて飾られることの無くなった人形を手放す場合、いきなり処分してしまう人もいますが、人の形をしたものには昔から魂がこもりやすいと言われていますから、供養してもらう事をお勧めします。

 人形の供養は、神社やお寺で受けてくれるところがあります。最近では宅配受付を行っているところも数多く存在しますので、事前に調べて問い合わせてみましょう。

 一般社団法人日本人形協会のサイト(下記URL)に、人形供養・人形感謝祭を行う神社やお寺のリストがあります。

 全国人形供養・感謝祭情報 開催リスト

まとめ

・雛人形を出すのは節分の後から、雛祭りの1週間前くらいまでに。
・向かって左側が男雛で右側が女雛が一般的、古いしきたりでは逆。
・雛人形を片付けないと婚期が遅れる、は迷信。
・何歳まで飾るか、特に決まりはない。
・人形を手放すときは供養

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