ペットを飼っている、それも室内で多頭飼いしている方、臭い対策に消臭スプレーを多用していませんか?。もし、布用消臭スプレーを使っているなら、今すぐ使用を中止して下さい。
一般に市販されている除菌・消臭スプレーは、家庭用品品質表示法の対象外となっています。そのため、洗濯用洗剤や台所洗剤のように詳細に成分を表示する必要がありません。事実、商品の除菌・消臭成分がなんであるのか、その表示は曖昧で、何が使われているかよく判らないのです。
そのよく判らない成分を噴霧し、人間やペットの鼻や口から吸収されるのは怖い事です。実際、除菌・消臭スプレーによってペットが嘔吐やひきつけを起こしたり、中には肝臓障害を起こしたという話があるのです。消臭スプレーを使うなら、必ずペット用消臭スプレーを使いましょう。
動物が健康を害するなら、人間にもリスクがあると考えるべきです。最初は害がなくても、長年使い続ける内に化学物質アレルギーを発症するかも知れません。
でもペットの臭いがどうしても気になる、自分は気にならないけど来客が、と言う方には、安全な手作り消臭スプレーをお勧めします。
クエン酸
クエン酸は果物に多く含まれる、酸っぱさの成分の一つです。疲労回復に良いとされる成分でもありますが、これが消臭剤の働きをします。
酸性のクエン酸がアルカリ性のアンモニアを中和して臭いを消してくれるので、トイレ用にお勧めです。
作り方も簡単。ドラッグストアなどで売っているクエン酸を水(規定量)で溶かし、スプレー容器に入れるだけです。
重曹
重曹は炭酸水素ナトリウムの事で、環境や体にも良いとされ、調理や医薬品、清掃にも使われます。
こちらも使い方は至って簡単。500ミリ・リットルの水で大さじ2杯の重曹を溶かし、スプレー容器に入れるだけ。あまり濃くすると目詰まりを起こします。
クエン酸はトイレ用ですが、重曹は部屋全体の消臭に使えます。
バイオミックス
こちらは手作りではありませんが、安全な消臭対策です。
消臭剤や芳香剤の多くは、悪臭の上からかぶせて臭いを感じさせないようにしているのに対して、微生物の力で臭いの元を分解するのがバイオミックス。納豆菌などを使う物で、製品によって使用する微生物は違うようです。
トイレの砂に混ぜておけば揚力に消臭し、効果も長続きします。ペットの尿がかかった衣類など、今まで臭いが取れずに捨てていた物でも、バイオミックスで臭いが取れたという例が多数あります。