熱中症、高齢者の注意点

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 熱中症で救急搬送される人のうち、65歳以上の高齢者が占める割合はほぼ5割に達します。また、6割が屋外でなく室内で熱中症を発症しています。

 高齢者は体温調節能力が低下しています。汗は体温を下げる作用がありますが、加齢に伴い汗が出にくくなるのです。また、高齢者は水分の摂取量が少ない傾向があります。水分が身体に不足すると脳が水分補給の指令を出しますが、高齢者はこの働きが弱くなっているのです。

 暑さや寒さを感じる感覚自体が鈍くなっているのも問題です。

 体力が低下、糖尿病や高血圧など持病を抱え、重症化するケースが目立ちます。自覚症状も若者に比べて乏しいため、気がついた時には重症化しているのです。

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こういった事態を防ぐためには、事前のサインに早めに気づくことが必要です。

 夏の脱水症状のサイン
 ・汗はかいていないように見えるが、なんとなく皮膚がべたべたした感じになる。実際に首筋などを触ると少しべたべたしている。
 ・だるさや食欲の減退。
 ・めまいや立ちくらみがする。立ち上がるときにふらついたり、いつもよりふらふらしている。
 ・足がつったり、頭痛がする。顔が熱っぽい。

 この他、脱水の初期状態として

 ・爪を押したあと、色が白色からピンク色に戻るまで3秒以上かかる
 ・口の中が乾燥している
 ・舌が白いものに覆われている
 ・舌の赤身が強い
 ・舌の表面に亀裂がある
 ・皮膚に張りがない
 ・気温は高いのに手足が冷たい

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 等があります。これらの症状があったら、すぐに経口補水液などで水分を補給しましょう。

 高齢者に多い高血圧や心臓病、糖尿病も熱中症のリスクを高めます。
 

熱中症と高血圧、心臓病

 高血圧の方は、日常的に塩分を制限している事が多いと思います。しかし、人間の身体は体内の塩分濃度を一定に保とうとするため、塩分が少なくなると、水分を排出して塩分濃度を維持しようとします。その結果脱水傾向となり、体温が上昇しても十分に汗をかくことが出来ず、熱中症になりやすいのです。

 心不全で利尿剤を使っている患者さんも、同じく日常的に脱水傾向にあります。そのため、こちらも十分に汗をかくことが出来ず、熱中症のリスクが高まります。

 また、βブロッカーを服用している方も注意が必要です。体温が上昇した時人間の体は熱を下げようとして「脈拍を上昇させ」ますが、βブロッカーは脈拍を抑える効果があるため、熱中症になりやすく、症状が悪化しやすくなります。

 

熱中症と糖尿病

 人間の身体は血糖値が高くなると尿の量が増えます。つまり、血糖値の高い方は脱水傾向にあり、熱中症のリスクが高いのです。

 合併症で神経障害を起こしていると、暑さを感じにくくなり、体の不調の発見が遅れ気がついた時には熱中症になっていることがあります。

 また、自律神経の障害により汗をかきにくく、体温調節機能が低下している事があります。

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