富士山が噴火したら

 御嶽山の噴火は4人の死亡が確認され、その他にも心肺停止状態の人が30人ほどいるようです。
 そこでちょっと心配になるのが富士山。御嶽山でこの惨事なら、富士山はどうなるのでしょうか?。

 富士山は、言わずと知れた日本最高峰の標高3776メートル、優美な風貌は諸外国でも日本の象徴として広く知られていますが、過去2000年間に少なくとも43回噴火している活火山です。

 最後に大きな噴火が起きたのは江戸時代中期の1707年(宝永4年)で、宝永大噴火として知られます。推定マグニチュード8.6~8.7と推定される宝永地震が起きた49日後に噴火が始まり、噴火はその後約2週間続きました。

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 この噴火で大量の火山灰が江戸の町にも降りそそぎ、昼間でも燭台の明かりが必要なほど暗くなったそうです。また、降り積もった火山灰は強風によって細かい塵となって舞い上がり、呼吸器疾患に苦しむ住民が多数発生した様子は当時の狂歌でも詠まれています。

 現在の御殿場市とその周辺では最大3メートルに達する噴石で覆われ、建物は倒壊するか、または焼失。田畑や用水路は埋まってしまい、被災地は深刻な飢饉に陥いりました。

 もし今宝永大噴火と同じ規模の噴火が起きたら、噴煙は偏西風に乗ってわずか2時間で東京にまで到達し、東京から千葉一帯には火山灰が2~10センチ程度降り積もる可能性があると言われています。その時、東京周辺が受ける影響は

 

大停電

 まず、大停電が発生する可能性が高くなります。現在日本の電力の殆どを賄っている火力発電は、外からの空気を取り込んで燃料を燃やして発電するため、浮遊している火山灰を吸い込んで故障してしまうのです。鹿児島県では、桜島の噴火による降灰で電線が切れる被害が発生した事もあります。

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上下水道の停止

 水源地に火山灰が積もると取水停止となり、取水停止が長期間続くと給水停止となって水道が使えなくなる可能性があります。同じように火山灰が側溝などに大量に流れ込めば、下水道が詰まったり、下水処理能力の限界を超えることも考えられます。

 

交通機関の麻痺

 ジェット機は大量の空気を吸い込むため、火山灰が浮遊している状態では飛ぶ事が出来ません。また、空港に火山灰が積もれば空港自体が閉鎖されます。
 車も同じく、火山灰でフィルターが詰まればエンジンは停止。道路に積もれば、溶けない火山灰は大雪で交通機関が麻痺した時以上の混乱をもたらすでしょう。勿論大停電が起きれば信号も止まります。

 

健康への悪影響

 火山灰はそれ自体が人体に有害です。非常に小さなガラス片が大量に含み、目に入れば角膜を傷つけて炎症を起こします。特にコンタクトレンズをしている人は、必ず外しましょう。

 その他火山灰を長い間吸い込むと、塵肺を引き起こす恐れもあります。もし屋外に火山灰が舞っている状態だったら、外出する際は必ず防塵マスクを着用しなければなりません。

 そして、交通機関の麻痺で流通がストップすれば、あらゆる物資は不足します。その結果、富士山のある山梨県と静岡県は勿論、神奈川県と東京都、そして千葉県の一部は都市機能が麻痺する恐れがあります。

 宝永大噴火は大地震の後に発生しました。産業技術総合研究所がまとめた分析結果でも、「巨大な地震によって内部にひびが入ると、巨大な噴火を引き起こす可能性がある」としています。そして、2011年に発生した東日本大震災によって富士山のマグマ溜りには、宝永大噴火の時より高い圧力がかかった事が判っています。さらに、首都直下地震や東南海地震などの巨大地震が発生すれば、それが引き金となる事も十分に考えられます。

 富士山の噴火は十分にありうる事で、やはり普段からの備えが必要です。備えについては過去エントリー「非常食や防災用品の備えを」で。

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